Mimaの軸馬研究所

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2018香港国際競走 展望

今回は、日曜日に香港の沙田競馬場で行われる香港国際競走を展望していきたいと思います。
毎年日本からも遠征馬が多く、2000年代に入ってから目覚ましい活躍をしていますね。特にも、日本のマイル~中距離戦線のレベルは世界一だと個人的には思っています。しかし昨年は地元勢の力をまざまざと見せつけられたので、今年こそはウィナーズサークルで日の丸が掲げられる場面を見たいですね。

そして馬券的にも、日本馬のオッズが上がり、本当は実力上位の地元勢や海外勢がおいしいオッズになっていることもありますので、そういうオッズの歪みも上手く利用して、万馬券を取りたいところです。

それでは、日本で発売される4つのレースの展望に移る前に、まずは会場の沙田競馬場のコースの特徴と馬場を分析し、4つのレース全てに言える共通事項を確認していきたいと思います。

 

まずコースですが、1周1899m(外回り。香港国際競走ではこちらしか使われない)で、最後の直線は430m。2コーナーから向こう正面、3コーナーにかけて緩やかに上り、3コーナーからホームストレッチ、ゴール前まで緩やかな下り坂となっています。また、3コーナーから4コーナーは緩やかなバンク(競輪場のような外側のせり上がり)となっています。最後の直線に坂がないことを考えても、逃げ先行有利なコース形態ですね。

馬場は、香港は温暖冬季少雨気候ということで芝の保全には力を入れていて、加えて水はけも良く、さらに冬で降水量も少ないので、基本は良馬場で行われると考えて良さそうです。芝質的には洋芝で、先ほどの通り水はけがいいことや、他国と比べてあまり散水が行われないこともあり、ヨーロッパの芝に比べれば軽めです。

 

こんなところでしょうか、それではまずは香港ヴァーズから展望していきたいと思います。

 

1、香港ヴァーズ

芝2400mのスタート地点は、4コーナーのポケットの芝1000mにややかかる辺り。1コーナーまでは約600mあるので、隊列が決まってコーナーを回っていく、という感じですね。つまり、それほど枠順の有利不利はないということです。展開によってかなりレースが変わってきそうですね。それでも、17年前のこのレースで逃げ切り濃厚と思われたUAEのエクラーを、直線半ばからの鬼脚で頭差差し切ったステイゴールドはやはりすごかったのだなと思わせられます。

今年は最内枠を手に入れた日本のクロコスミアが展開の主導権を握りそうですね。恐らくエリザベス女王杯のようにペースを落としての逃げになるでしょうから、個人的にはかなり面白いと思っています。そしてもう一頭、そのエリザベス女王杯で直線末脚を伸ばして快勝したリスグラシューの鞍上は引き続きJモレイラ騎手。この競馬場の勝ち方を熟知している騎手ですし、距離不安はないということなので当然勝ち負けだと思います。

 


2、香港スプリント

日本がマイル・中距離のカテゴリーで世界トップなら、香港はこのスプリントが世界トップレベルです。それゆえ日本勢もなかなかこのレースを勝つことが出来ませんでしたが、先日来年から種付け料が15,000,000円になることが発表されたロードカナロアが、現役時代に日本調教場として初勝利し、さらに翌年も圧勝で連覇し、最終の美(岩田騎手談。笑)を飾りましたね。しかしそれ以降また香港馬の独壇場となっています。

スタートは向こう正面半ばのやや左寄り。コーナーまでそこまで距離はないのでスタートして好位につけられなければほぼ終わりです。
今回日本から参戦するのはファインニードルのみですが、末脚勝負のこの馬も多少は前につけなければ厳しいと思います。ただ、春にはチェアマンズスプリントで4着に入っているので多少勝負にはなると思います。

3、香港マイル

日本からは3頭が参戦。血統的にペルシアンナイト(父ハービンジャー)、モズアスコット(父フランケル)なので洋芝適性は高そうですし、もう1頭の日本調教馬ヴィブロスドバイターフで2年連続連対しているのでレベル的には文句なしですが、今年は地元勢で1頭強い馬がいるので、そこにどう挑んでいくかが鍵でしょう。そのビューティージェネレーション昨年の香港マイルの勝ち馬で、現在4連勝中。今年はリーディングジョッキーZパートン騎手が騎乗予定なので、ここには逆らわず素直にいくべきかなと思います。スタート地点が2コーナー奥のポケット地点で3コーナーまで700m以上ありますが、前に行く馬なので大崩れもなさそうですし、軸1頭流しも視野に入れています。

 

4、香港カップ

個人的に今回一番楽しみなレースです。まずスタートして200mもしないうちにコーナーを迎えるので断然内枠先行馬有利。今回出走馬は9頭ですが日本馬はいずれも良い枠に入ったんじゃないかと思います。一番可能性があるのはこのレースかなと。
過去に好走歴のあるステファノス今年のドバイターフ3着でハービンジャー産駒のディアドラ、そして札幌記念を制し、天皇賞(秋)ではレイデオロにあと一伸びのところまで迫ったサングレーザーです。特にサングレーザーに関して言えば、札幌記念勝ち馬はこの香港カップでの好走例が多い(2006アドマイヤムーン、2013トウケイヘイロー。いずれも2着)ので、洋芝もこなせるでしょうし、タイム的にも速い時計が出ることが予想されているので、間違いなくこの馬向きにはなってくるでしょう。現時点ですでに本命にすることが決まっている唯一の馬です。


以上が、簡単ではありますが香港国際競走4レースの展望となります。
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