2018マイルチャンピオンシップ 回顧
今回はマイルチャンピオンシップのレース回顧を行っていきたいと思います。
まずレースの簡単な流れとラップを確認します。
12.0=23.5=35.0=47.1=58.8=1.10.4=1.21.6=1.33.3
アルアインとロジクライが先手を伺うところに、外からアエロリットが先頭へ。その後ろからはスローペースを見越したのか、ケイアイノーテックも先団へ。その後ろの2番手集団にはステルヴィオやペルシアンナイトがつけ、さらにエアスピネル、モズアスコットはその後ろ。入り3ハロン35.0ながら、ここからペースが上がり、アエロリットは直線で苦しくなり、その後ろからアルアインが先頭へ。ペルシアンナイト、ステルヴィオ、レッドアヴァンセ、エアスピネルも捕らえにかかるが、内から最後はステルヴィオとペルシアンナイトが並ぶように伸び、最後はステルヴィオがペルシアンナイトを競り落として、馬自身、騎手、調教師のトリプルG1制覇となりました。
このような若干のスローペースになってしまうと、1~3着馬のように距離短縮組で中距離にも適性があるような馬でないと難しいということですね。かつ、ある程度好位を取れて、上がり3Fで末脚を繰り出せるようでないと今回は厳しかったですね。
また土日の傾向的に内が伸びているということや、ハービンジャー産駒が調子を上げているというのもありました。力のいる馬場となったことで、ロードカナロア産駒のステルヴィオ、ハービンジャー産駒のペルシアンナイト、ディープ産駒でも重馬場に対応していたアルアインらが上位を占めたのだと考えます。
それを考えると自分の本命のエアスピネルは、福永祐一騎手が早めにスパートをかけ、勝ちに行く気持ちは伝わりましたが、結果的にあの騎乗は失敗だということだと思います。ぎりぎりまで脚を溜めてそこから仕掛ける、という余裕があっても良かったかもしれません。
ロジクライはアエロリットに付き合ってしまい、脚を溜められなかったこと、自分のスタイルに持ち込めなかったのが最大の敗因でしょう。思い切ってハナを主張し、ハイペースでの後続を離しての逃げという作戦でも面白かっただろうと考えます。
それでは、1~3着馬の短評と次回狙いたい馬を見ていきたいと思います。
1着 ステルヴィオ
これまでとは違うスタイルの積極策で、鞍上の好騎乗と馬の能力がマッチしての勝利だったと思います。こういう競馬もできるということでさらに幅が広がったと思いますし、ロードカナロア産駒の柔軟性、器用さを再確認することが出来ました。
終いも最後まで前向きにしっかり伸びていますし、ペルシアンナイトを競り落とした勝負根性はさすがだなと感じました。今後もマイル~中距離戦線では目が離せない存在となりそうです。
2着 ペルシアンナイト
昨年とは打って変わってっ今年は内枠。Mデムーロ騎手としても今年の方がやりやすかっただろうなと思いました。中団の内々でじっくりと脚を溜め、最後の直線でしっかり伸びてきたので、こちらも100点満点に近い競馬だったのではないかと思います。
恐らく次走は香港マイルになるでしょうが、パワー型でハービンジャー産駒のこの馬なら沙田の馬場は問題ないでしょう。順調にいけば上位といい勝負が出来るのではないかと考えます。
3着 アルアイン
このコースで好成績の川田将雅騎手が好スタートから積極果敢に先行し、直線でもしっかり脚を使っての3着は、結果以上に良い内容だったのではないでしょうか。今年に入ってから先行脚質となり、キレよりも長く良い脚を使うような競馬ができるようになったことで、前よりも安定感が増したと思います。今後もどこかで大きいところを必ず取れると思います。
そして、次走以降狙いたい馬は。。。